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ヤマハ銀座店が贈る音楽とトーク

2021.10.28

中村橋之助×クリス智子が語り合う心ふるえる瞬間 ヤマハ銀座店から発信する「MAKE WAVES RADIO」

ヤマハ銀座店外観


ヤマハ銀座店から発信する、Make Waves Radioとは

 

東京メトロ銀座駅から徒歩5分ほど。銀座通りに面したヤマハ銀座店1階のkey between peopleを囲んで、インターネットラジオ「Make Waves Radio(メイク ウエイヴス ラジオ」の初回収録が行なわれた。

 

MCのクリス智子は、key between peopleの鍵盤に触れ、その音色を確かめるように少し弾いてから話し始める。“楽器を介した人と人のつながり”をテーマに、円モチーフのなかにピアノ、カフェテーブル、ベンチをレイアウトした key between peopleは、この番組にぴったりの舞台となっている。

 

「Make Waves Radio」は、ヤマハのブランドプロミスであり、番組のタイトルにもなっている“Make Waves=心震わす瞬間”をゲストに聞き、トークにまつわるリクエスト曲をkey between peopleの音色にのせて届ける番組だ。記念すべき第1回のゲストには、歌舞伎役者の四代目 中村橋之助が登場。ヤマハの各事業活動にフォーカスするコーナーでは、銀座店の福澤守館長がヤマハ銀座店の魅力や楽しみ方を教えてくれる。



key between people key between people

演奏者と聴衆の心地よいコミュニケーションの形としてデザインされたkey between people。演奏はもちろん、カフェテーブルとしても利用できる。



四代目 中村橋之助が語る
歌舞伎と音楽の関係

 

「音楽や効果音として、楽器は歌舞伎になくてはならない存在」と語る、橋之助。自身も子どものころから三味線、太鼓、鼓、尺八などの稽古を続けていて、祖父の七代目 中村芝翫からは「楽器を上手に弾けなくてもいい。ただ舞台上で楽器を弾くお役もあるので、そのときに恥ずかしくない型で存在できるように稽古しなさい」といわれていたという。

 

芝居だけではなく舞踊の場面でも、足を出すタイミングや、気持ちをつくるのに音が大切な役割を果たす。「楽器のお稽古しているのとしていないでは、身体に入って行き方が違う」という彼の言葉も、日々の稽古から導き出されたもの。

 

「音楽なしで素の状態でせりふをしゃべることもあるのですが、ものすごく不安ですね。下座音楽に助けられながらせりふをいえるというのは、我々歌舞伎役者としては大きいところです」楽器の稽古も、楽器がつくり出す音楽や音も、歌舞伎の大切な要因であることを語ってくれた。

 


中村橋之助 中村橋之助

四代目 中村橋之助(歌舞伎役者) Nakamura Hashinosuke

1995年12月26日生まれ。東京都出身。平成12年、歌舞伎座にて初代中村国生を名のり初舞台を踏む。平成28年10月「芸術祭十月大歌伎」で四代目中村橋之助を襲名。祖父は七代目中村芝翫、父は八代目中村芝翫。近年では、ミュージカルなど歌舞伎以外の舞台にも出演し活躍の場を広げている。

 



クリス智子 クリス智子

Make Waves Radio のMCを務めるクリス智子。中村橋之助とのトークが弾む。



中村橋之助の“心ふるえる瞬間”

 

コロナ禍で公演の中止が相次ぎ、準備を重ね、楽しみにしてきた大役ができなくなったという2020年。一時は落ち込んで、自分をも否定するようになってしまったという橋之助に、彼が“おじさま”と慕う坂東玉三郎からかかってきた一本の電話。「今やることはクヨクヨすることではなく、そういう役がまわってくるように勉強することがあなたのやるべきことです」と諭され、かみなりが落ちたように自分のなかで変化があったという。

 

「そこからはお稽古もほんとに楽しくて。昨年8月に舞台が再開し、客席にお客さまがたくさん入ってくださって。そのときはありがたくて、本当に心震えました」。


ピアノの演奏に聞き入る中村橋之助 ピアノの演奏に聞き入る中村橋之助

ピアニスト・北奈央の演奏に聞き入る中村橋之助。


橋之助のリクエスト曲の髙橋優「プライド」。key between peopleの鍵盤を見つめながら、曲の世界観、そしてこの曲を聞いていたときの思い出にひたる。落ち込んでいた時期に親友が勧めてくれたというこの曲についての思いは、ぜひオンエアーで聞いてほしい。

 

 

 


かみなりに打たれたような衝撃
橋之助が語る宝塚愛を象徴する曲

 

橋之助には、もうひとつかみなりが落ちたような経験がある。それは2〜3年ぐらい前、友人が出演する宝塚歌劇団月組の「エリザベート」を観に行ったときのことだ。「僕の席の上からかみなりが落ちてきて、冗談じゃなく立ち上がれなくなった」と、振り返る。

 

以来、グッズを求め、「エリザベート」の実況CDを買い、せりふも歌詞も全編いえるぐらいはまったというからすごい。橋之助に衝撃を与えたのは、月組トップスターの珠城りょう(たまき・りょう)だ。雪組の望海風斗(のぞみ・ふうと)、真彩希帆(まあや・きほ)にも夢中になった。残念ながら3人とも今年退団してしまい、高まっていた宝塚愛も少々トーンダウン中というが、リクエスト曲の「愛と死の輪舞(ロンド)〜エリザベートより〜」は、今聴いてもキラキラした気持ちを思い出すと語る。

 

「宝塚を好きになって、一ファンとして珠城さん、望海さん、真彩さんから、僕は心を震わせられました。そして僕もお客さまにそう思われる役者にならなきゃいけないなって、強く、強く感じるようになりました」。

 

 

 



ヤマハ銀座店が提案する、音楽のあるライフスタイル

 

ヤマハの旗艦店であるヤマハ銀座店。1・2階は2020年10月に改装されたばかりのブランド体験エリアになっている。1階の開放感あふれる吹抜けスペースには真っ白なピアノkey between peopleが置かれ、誰もが自由に弾くことができる。弾いている手もとが目の前の巨大スクリーンに映し出されるのも魅力的だ。地下2階にスタジオ、6階にはコンサートサロン、7~9階はヤマハホール、10〜12階には大人の音楽教室を併設。ビル丸ごと音楽であふれている。

 

銀座店の福澤守館長は、「楽器経験者だけではなく、銀座に来たついでにふらっと立ち寄っていただきたい。もっと気軽に、広く、音楽を通してお客さまと繋がれたら」と願っている。それを体現しているのが2階のカフェスペースだ。音楽家や楽曲にまつわる食事やドリンクが味わえ、音・音楽に関する書籍を集めたライブラリーもある。

 

貧困だったころのバッハを救ったといわれているニシンを昆布で絞め、南蛮漬けに仕上げた「ニシンのエスカベッシュ」や、ロッシーニやショパンから着想を得たメニューも。なかには福澤館長の提案で誕生したものもあるという。


吹奏楽部だった福澤館長のリクエストは「ディスコ・キッド」。 吹奏楽部だった福澤館長のリクエストは「ディスコ・キッド」。

吹奏楽部だった福澤館長のリクエストは「ディスコ・キッド」。


ピアニスト・北奈央 ピアニスト・北奈央

ピアニスト・北奈央の演奏が響き渡り、誰もが立ち止まり耳を傾ける。


プレゼント用の中村橋之助サイン入りTシャツと記念写真は、2階 NOTE BY YAMAHAの本棚に展示予定。 プレゼント用の中村橋之助サイン入りTシャツと記念写真は、2階 NOTE BY YAMAHAの本棚に展示予定。

プレゼント用の中村橋之助サイン入りTシャツと記念写真は、2階 NOTE BY YAMAHAの本棚に展示予定。


さまざまな Make Weaves が続々。
心地よいトークと音楽の時間がここから始まる

 

「Make Waves Radio」の第1回目となった今回は、日本の美意識にもとづく日本のものづくりを世界に向けて発信するオンラインメディア「Premium Japan」がキュレーションして実現。発行人の島村美緒が「Premium Japan」の編集テーマや、銀座との関係を話すコーナーにも耳を傾けてほしい。今後は「IMA」や「料理通信」など、アマナのメディアがコラボする企画も続く。

 

「Make Waves Radio」の収録は、新型コロナウィルス感染対策のため今回は無観客で行なわれたが、状況が落ち着いたらリスナーを迎えての公開収録も行われる予定だ。そのときは、各回のゲストの“Make Waves=心震わす瞬間”とkey between peopleの生演奏をぜひライヴで楽しみたい。

 

 

(敬称略)




 

 

 

◆インターネットラジオ「Make Waves Radio」

MCにクリス智子を迎え、第1回目は歌舞伎役者の四代目 中村橋之助がゲスト。心ふるえる瞬間をテーマにゲストのリクエスト曲をヤマハ銀座店1Fのkey between people からピアノの生演奏で贈る。ゲストの語る音楽への思いや仕事、ライフスタイルなどが垣間見れるトークとともに楽しむひととき。2021年10月配信スタート(2022年9月ごろまで配信予定)

 

 

 

ヤマハ銀座店

東京都中央区銀座7-9-14

営業時間 11:00~18:30

定休日 火曜日(祝日の場合は営業)

 

 

※新型コロナウイルス感染拡大防止に細心の注意を払い、実施中です。
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Text by Junko Okuyama





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