勝沼醸造「アルガーノ モンテ 2018」勝沼醸造「アルガーノ モンテ 2018」

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いま飲みたい日本ワイン

2021.7.26

勝沼醸造「アルガーノ モンテ 2018」冷やしても美味しい赤ワインの秘密

勝沼醸造は、1937年の創業以降、地元のブドウ栽培農家とともに地域の個性を大切にしたワインづくりを行ってきた。早くから甲州ワインに特化し、甲州のパイオニア的存在だ。マスカット・ベーリーAからつくられる赤ワインの味わいも素晴らしく、特に日本の食文化に合わせた「アルガーノ モンテ2018」は、ヨーロッパのワインを飲み慣れている方をも満足させることのできるワインだ。

 

 

ちなみにマスカット・ベーリーAは、今や日本で栽培される黒ブドウ品種で堂々1位の栽培量を誇る品種。1927年に「日本のワインぶどうの父」と呼ばれる川上善兵衛が交配によって生み出した。野性味のあるブラックベリーのような果実の香り、シナモンやナツメグのような甘いスパイス香、サツマイモのような土の香り、そして味わいは酸味と渋味が優しく、甘い香りを伴うチャーミングな果実味がある。品種自体は新潟生まれだが、現在では約6割が山梨県で栽培されている。


夏の暑い日にはこの赤ワインを少し冷やしてみてもいい。マスカット・ベーリーAは冷やしても苦渋味が強調せず美味しく飲める。醤油、みりん、味噌、砂糖などを使う、甘辛い味付けにマスカット・ベーリーAは鉄板の組み合わせだ。照り焼きチキンやお好み焼きに「アルガーノ モンテ」を飲めば、気軽に家庭料理と日本ワインのハーモニーを堪能できる。

 

 

以前、兵庫県・姫路で、名物の穴子づくしの料理とともに「アルガーノ モンテ」を合わせたことがある。ワインはスイートスパイスの風味、土っぽさ、樽醸造からのトースト香が溶け込んでいて渋味も柔らかだった。穴子の白焼きの土っぽい風味とはもちろんのこと、蒲焼にした時の甘辛く香ばしい味との感動的な相性を体験した。鰻の蒲焼にも間違いなく合うだろう。


勝沼醸造「アルガーノ モンテ 2018」 勝沼醸造「アルガーノ モンテ 2018」

アルガーノ モンテ (赤) 2018 アルガの山

 

造り手:勝沼醸造株式会社/醸造家・有賀雄二
所在地:山梨県甲州市勝沼町
品種:マスカット・ベーリーA(85%以上を韮崎市穂坂町産、15%を山梨市産の優良農家のブドウを使用)
特徴:1937年創業。創業家の有賀雄二氏が1999年に3代目社長に就任。そして御子息3兄弟は、それぞれ醸造、営業、栽培を担っており、将来も非常に期待できるワイナリー体制が整っている。「世界に通ずるワイン」の理念のもと2008年にヨーロッパへの輸出開始。農家さんの名前や畑のある地名を付けたワインなどのラインナップがあり、国際ワインコンクールでの受賞も多数。甲州の瓶内二次発酵のスパークリングワイン「アルガブランカ ブリリャンテ」はG7伊勢志摩サミットに採用された。築140年を誇る日本家屋のワイナリーでは、国内外から訪れる人気のワインツアーや、棚仕立てのブドウ畑を見ながら試飲ができる場所となっている。そして徒歩約10分ところにある直営のレストランテ「風」の経営など、地元の食文化や風土に立脚したワイン文化の発信につとめている。
合わせたい料理:ワインにある野生的なベリーの風味や土っぽさに合わせるなら、穴子や鰻がおすすめ。ワインに感じる甘い風味は甘辛い味付けの料理にぴったりなので、照り焼きチキン、お好み焼き、回鍋肉やビビンバにもおすすめ。
価格:3,300円(税込/勝沼醸造オンラインストア)

松木リエ Rie Matsuki
ソムリエ WSET® Level 4 Diploma、A.S.I.世界ソムリエ協会認定 International Sommelier Diploma- Gold。タイユバン・ロブションなどを経て2006年渡仏。南仏にて世界最優秀ソムリエのエンリコ・ベルナルド氏に師事し、その後パリの星付きレストランで6年間ソムリエとして従事。帰国後マンダリン オリエンタル 東京のソムリエを経て独立。現在はキャプラン ワインアカデミーなどで講師をつとめるほか、ワインの普及のための活動を行なっている。

Text by Rie Matsuki
Photography by Hokuto Shimizu(amana)

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