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これを食べなきゃ人生ソンだよ

2024.6.19

「尾花」と肩を並べるうなぎの名店!東京四ツ木の「うなぎ魚政」に行け!の巻

昨年東京のベスト4軒を紹介したけれども、まだまだあるぞ、旨いうなぎ。というわけで、2024年お勧めベスト1、東京・葛飾区四ツ木の「うなぎ魚政」を紹介したい。





ちなみに2023年のベスト4軒の記事はこちらから

ベスト1の「尾花」。

→南千住「尾花」の旨すぎるうなぎに悶絶するの巻

2023年のうなぎベスト3は、「炭焼 うな富士 有楽町店」、「うなぎ わたべ」、「鰻はし本」

夏だ!うなぎだ!東京で食すわが心のベストうなぎ店3選




昨年1位の「尾花」に匹敵するのは
四ツ木の「うなぎ魚政」を置いて他にはない!


昨年もこの店のことはわかってはいたんだが、行きそびれてしまったのよ。なんせ、まあまあ遠いぜ。都心からだと、スカイツリーのある押上駅で乗り換えて、三つ目の荒川を渡ったところの四ツ木駅だ。はるばる来た気持ちになる。

 

しかも、予約はネットからだけだし、天然ものの高価な値段が書いてあって、ちょっとビビッてしまったわけだ。

 




しか~し、結論から言ってしまおう。うなぎを愛する全国の皆さん、一度でいいから食べておかないと、間違いなく人生ソンだぞ。今回、初めて食べて驚愕した! これは昨年ベスト1の「尾花」に匹敵するうなぎの蒲焼きだ。いい値段だが、最近の養殖の特上ものは、みんなこのくらいの値段なのよね。

 

肝腎のレポートに行く前にひと言。

 

昨年も書いたが、夏はうなぎの状態がいちばん良くない。しかし、日本人の脳みそには、「夏はうなぎを食うんじゃ!」と刷り込まれているから仕方がない。職人さんの誰もが、旨いのは秋とか冬とか言うね。魯山人に至っては「一月寒中の頃」と書いている。しかし、あまり冬に食う気分にはなれないから不思議だ。



うなぎの骨せんべいと肝わさ うなぎの骨せんべいと肝わさ

うなぎの骨せんべいなど食してうなぎが焼き上がるのを待つ。




というわけで、「うなぎ魚政」である。

 

通されたテーブル席の頭上の壁を見たら、なんと、佐々木希ちゃんのサインが。おおーっと思ったら、その横に、あんなことになる前のアンジャッシュ渡部のサインも。ありゃりゃ()

 



多くの客は私と同じで、天然ものではなく、極上の養殖ものとされる坂東太郎を食べることだろう。それでも充分にいいものだと思う。マツコの番組にも出たYouTuberでお重の蓋を開ける「パッカーン」で知られるおっちゃんも、「日本一のふわとろ感」と紹介しているね。

 

 

注文してから50分くらいは待つね。その前に、うなぎの骨せんべいと肝わさが出てくる。湯がいた肝は針生姜と一緒に本ワサビにつけて食うんだけど、ああ、この食べ方はなかなか良いね。あたしゃ、肝ってものがどうでも良い類のものだったんだけど、これはイケる。




魚政 特上うな重 魚政 特上うな重



そんで、特上うな重がやってきました。ドキドキしながら蓋を開けたら、ペッカーンと神々しいまでの光を放っているではありませんか。いやー、美しい。この焼き色、しっとり感、もー、たまらん。

 



最初はうなぎだけを食べてみた。本当にふっくら柔らかく、なんという、うなぎとタレの馥郁たる香り。そして深い味わい。「ふわとろ」、はい、その通りです。日本一かどうかは知らぬが、そう言いたくなる気持ちは分かる。身が崩れる寸前まで蒸すことによって、ここまで柔らかくなる。裏を返せば、皮目はしっかりと焼いてある。脂身の具合も抜群にいい。タレは甘すぎず、しょっぱすぎず、中庸なんだが、シャキッと凛々しい味で、うーむ、どこよりも好きかも。

 



ご飯の品種にももちろんこだわっていて(新潟県魚沼産米)、しかも炊き具合がまた素晴らしいっす。硬すぎず柔らかすぎず、しかし、ある程度は粘り気があって、米自体に甘みもあって、タレの吸い込ませ具合が絶妙だ。まさに神域! 山椒がこれまた緑鮮やかで凄い。和歌山県産のぶどう山椒を石臼で挽いたものだそうだ。いや~、爽快なくらいフレッシュだねえ。うなぎ道の大先達に倣(なら)って、うなぎをペロッとめくったら山椒をご飯に振りかけて、箸で一口大に切り分けた蒲焼きをその上にかぶせて口に放り込むわけでさあ。





今回は一人で食べたんだけど、はー、思わず、「うめえ、うめえ」と、つぶやいていたもんね。小躍りしたくなるぐらい旨え。最後に付け足すと、漬物と肝吸いも完璧に旨かった。

 



そんで、今回試せてないものに、白焼きと天然うなぎがある。白焼きは素晴らしいに決まっている(隣のご夫婦は悶絶してたね)。白焼きや鰻ざくとかを一挙に食べるには、コース料理(1万5000、2万円)ってのもある。天然うなぎは先に述べたように高いのでやめておきました(大きさで値段は変わる。小12000円~特大3万円!)。そのうち食べてみたいもんですナ。

 



それから、特筆すべきは日本酒の充実したラインナップ。品切れもあるけど、日本酒なら十四代、而今、醸し人九平次、飛露喜、田酒、しかもそれらのレアものが並ぶので、お好きな人はどうぞ! 給仕のおねえさんたちも、みんな親切だぞ。昨年も思ったが、いいうなぎ屋ってのは、いい店員さんたちに支えられているもんなんだな。



うなぎ魚政治 うなぎ魚政治

うなぎ魚政
東京都葛飾区東四ツ木4-14-4
TEL 03-3695-5222
営業時間:(月・木・金・土・日)11:3014:00、17:3021:00
定休日:火曜・水曜
予約は公式ホームページより。電話での予約は不可。

 

国産ブランド鰻 特上 7,700
肝吸い        350



「これを食べなきゃ人生ソンだよ」とは

うまいものがあると聞けば西へ東へ駆けつけ食べまくる、令和のブリア・サバランか、はたまた古川ロッパの再来かと一部で噂される食べ歩き歴40年超の食い道楽な編集者・バッシーの抱腹絶倒のグルメエッセイ。



筆者プロフィール

 

食べ歩き歴40年超の食い道楽者・バッシー。日本国内はもちろんのこと、香港には自腹で定期的に中華を食べに行き、旨いもんのために、台湾、シンガポール、バンコク、ソウルにも出かける。某旅行誌編集長時代には、世界中、特にヨーロッパのミシュラン★付き店や、後のWorld Best50店を数多く訪ねる。「天香楼」(香港)の「蟹みそ餡かけ麺」を、食を愛するあらゆる人に食べさせたい。というか、この店の中華料理が世界一好き。別の洋物ベスト1を挙げれば、World Best50で1位になったことがあるスペイン・ジローナの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。あ~、もう一度行ってみたいモンじゃのお。

 



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