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「光る君へ」言いたい放題レヴュー

2024.6.11

魔性の女・まひろ危うし!周明のハニートラップ?宣孝のまなざし!越前の冬は熱かった!



「光る君へ #23雪の舞うころ」あらすじ&今週も言いたい放題
まひろにハニートラップ疑惑と宣孝からのラブコール!



今週のお当番、N子です。先週のM男さん同様、やっぱり越後編に入って、なんか様子がおかしいですよね!私も殺人事件はどうかと思いました!M男さんが書いていましたが、火サス?土ワイ?もはや昭和の遺物と化したサスペンス2時間枠みたいな流れじゃないですか。

 

 

今週、第23回「雪の舞うころ」は、殺人事件の顛末からです。執務室に父・為時とまひろがいて、本当の下手人を知っている者が周明に引っ立てられてきました。もうそれだけで、かなり白けた気分に。まひろが越前でお仕事しちゃうんだろうなとは思っていましたが、いきなり殺人事件のあらましをじっくり聞いているなんて。そんなアホな……。

 

 

実際には、為時が越前に行く以前に妻、そして紫式部には姉が存在していたらしいのですが、その姉も亡くなり、女手は紫式部だけとなり、身の回りの世話をするという名目で同行したようです。いろいろ手伝うこともあったでしょうが、執務室にしれっといるのはどうかな……。

 

あ、ちなみに火サスは「火曜サスペンス劇場」、土ワイは「土曜ワイド劇場」という、2時間(トンデモ)サスペンスものをやっていた枠の名称です。これ、豆知識です。




周明と宋語マンツーマンレッスン開始!
放送当初のトンデモ展開がふたたび?

 

 

宋語を学びたいって、周明とマンツーマンレッスン開始です。いくら彼が今後の通詞(通訳ですね)になったとはいえ、国司の館か、越前の海でお散歩しながらレッスンとは。恋愛は言語習得の近道って言いますしね……周明は、まひろが道長と関係があることを知り、それを利用して宋人が貿易できるように、働きかけさせようとたくらみ出しました!え!それってハニートラップ?今なら国際ロマンス詐欺では?

 

 

ここのところ「光る君へ」の展開の巧みさに感心していたのですが、放送が始まったばかりの頃の突飛な設定や展開……まひろの母が殺されたり、市中の絵師のもとで代書屋として働いたり…… そんなわけなかろうが!と、テレビの前で叫んでいた頃が戻ってきたような気がします。

 

 

確かに松下洸平さんはイケメンです。目が幸せですよ。でもなー、殺人事件からの、ハニートラップはやり過ぎだと思います。M男さんは、これから周明はまひろをハニートラップにかけたつもりからの、本気で好きになってしまい、最後なんらかの理由で死ぬ!というお決まりパターンを妄想しているとか!たぶん、99%それだな!

 

……っていうか、まひろを愛した男はみんな死んでいきますね。やっぱり魔性の女です!



宣孝のまひろへのまなざしが変化
妻になれって言われても……!


宣孝が越前にふらりとやってきました。実際に宣孝は、紫式部に「唐人見に行かむ」という誘いの文を送っていたようです。でもそれは紫式部にラブコールを送り始めたあとのことだとか。

 

ドラマでは、まひろたちがまだ京にいる頃から、宣孝のまひろを見つめるまなざしが変化していましたよね。親子ほど歳が離れているまひろへ、女性としての興味に変わっていったようでした。これも少々唐突な感じがしました。宣孝の背景をもう少し見せてほしかったです。本妻、妾、そして子供たちとの関係など。これまでのセリフの中にでもあれば、宣孝の変化も納得できたのに。

 

帰り際、妻になれ!って宣言されても……。私としては、京を離れる際に道長との逢瀬の時に身ごもり、それが発覚した際、宣孝に相談して求婚を受け入れるという、まひろの陰謀説を唱えています。どうなるでしょうか!


その頃、京では、
一条帝と定子さまの悲恋が淡く激しく進行中


一条帝は、まだ定子さまにこだわられていました。どうにかして会いたいけれど、誰も帝のために動いてはくれません。定子さまもお気の毒。お腹も大きくなり、高階家の庇護のもと暮らしていますが、確かな後ろ盾もなく、心細い生活を送っています。唯一の慰めは、清少納言が書き送ってくれる「枕草子」だけ。清少納言の心の中に過去の美しい日々が残っていれば……というところ、良かったです。ウルっときました。

 

 

「光る君へ」の功績のひとつに、「枕草子」の背景の可視化があると思います。清少納言のことはみな知っていますが、定子さまの実際って、あまり知られていなかった。でも今回、その栄光と転落がしっかり描かれているのがすごくいいですね。「枕草子」の魅力が増したような気がします。



まひろと道長、
離れていても、終わらないふたりの関係の濃さ




越前に雪が降り、京の都にも雪が降り。思うのはお互いのことのようでした。今回、姉である藤原 詮子さまから、一条帝と定子さまのように激しく求めあい、愛でる人はいるのかと問われて、とうとうその存在を明かしてしまいました。誰かはわからないけれど、そういう存在が、ふたりの妻とは別にいるということをばらしちゃいましたね。

 

詮子さまはきっとうっかり、倫子さんか明子さんに話しちゃうんだろうな!明子さんは粘着質の怖さが、倫子さんはのほほんとしていながら、腹の中は何を考えているかわからない怖さがあるし。どっちも怖い!

そこからがまた修羅場ね!ワクワクです!








「光る君へ」言いたい放題レヴューとは……

Premium Japan編集部内に文学を愛する者が結成した「Premium Japan文学部」(大げさ)。文学好きにとっては、2024年度の大河ドラマ「光る君へ」はああだこうだ言い合う、恰好の機会となりました。今後も編集部有志が自由にレヴューいたします。編集S氏と編集Nが、史実とドラマの違い、伏線の深読みなどをレビューいたしました!

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