宮澤正明 錦鯉宮澤正明 錦鯉

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By Executives プレミアムジャパンに集うエグゼクティブたちのブログ

2021.4.6

平田静子/写真家・宮澤正明が撮り下ろす、華麗なる観賞魚「錦鯉」の美

私が経営しているヒラタワークス株式会社は、主に出版プロデュースなど、プロデュース全般にわたる仕事をさせていただいている。最近ではフジテレビでアナウンサーとして活躍された河野景子さんのエッセイ「コトバノケイコ」(学研プラス)や、自ら経営者として活躍しながらベストセラー作家としても知られる安田正さんの「超一流の強運力」 (ポプラ社)、また「たいせつなちきゅうのたいせつなともだち」(未来パブリッシング) 小渕暁子さん著・画、南雲吉則さん原案による絵本など、幅広く手がけている。その仕事は著者との企画立案から始まり、出版社探し、上梓後のプロモーションを行うなど多岐にわたっている。著者の熱意と、それが読者へわたったときの喜びが私の原動力となっているように思う。

 

 

輝く宝石のような錦鯉が世界の人々の心を捉えていく

 

 

昨年末から錦鯉を訪ねて新潟長岡へ何度も足を運んできた。錦鯉は同じ柄が2つとない希少性に加え、その優美で華麗な姿から『泳ぐ宝石』とも言われている。私が錦鯉を訪ね歩くことになったのには理由があった。古くからの知人である写真家、宮澤正明さんから錦鯉の写真を撮りたいと相談があったからだ。宮澤さんは伊勢神宮のオフィシャルカメラマンなどを務めていたこともあり、日本の美しき風景や伝統美を撮りおろしてきた著名な写真家である。彼が撮影した富士山に龍の雲が空へ登るかのような「レッドドラゴン」と呼ばれる幻想的な写真は、幸運を呼ぶ1枚とも言われており、それを所有した人は運気が上がるとのことで、早速私も手にしたいくらいだ。そんな彼が次の被写体として選んだのは、世界的にも愛好家が多い錦鯉だった。


宮澤正明 錦鯉2 宮澤正明 錦鯉2

錦鯉は約200年前の江戸時代後期、現在の中上中越地方にある古志郡二十日村郷で生まれたと言われ、元来は山間部の冬の食料であったが、その後品種改良を重ね、現在の観賞用錦鯉となったと言われている。そのうるわしき美しさゆえ、世界50カ国以上に輸出されており、日本の「國魚」と言われているほど。その錦鯉を撮りたいと強く願う宮澤さんの想いと挑戦に私は大いに共感し、その夢の実現をお手伝いすることに決めたのだ。
まずは錦鯉協会の会長さんにお会いし、宮澤さんの熱い思いを伝えたところいくつかの養鯉場(ようりじょう)を紹介してもらうことができた。養鯉場とはブリーダーのような存在。品評会で授賞すれば、億単位の価値が生まれる錦鯉の世界。しかし、それを自分で育てる事は容易では無いことから、錦鯉のオーナーたちは養鯉場へ預けてより輝く錦鯉に飼育してもらう。つまり養鯉場を訪ねれば、そこには見事なまでの日本を代表する錦鯉がいると言うこと。


宮澤正明 錦鯉3 宮澤正明 錦鯉3

数日間にもわたる錦鯉の撮影を養鯉場のオーナーが認めてくれたのは、宮澤さんの写真の力に感動してくれたからだ。撮影は、錦鯉を小さなビニールプールや大きなガラスケースのようなものに移して行う。ビニールプールやガラスケースには錦鯉の模様がより美しく映えるように、黒や金、白などのバックステージを貼っていく。すると今までに見たことがない、それは絵画のような、宝石のような、光輝く写真となって、私たちに圧倒的な美を見せつけていく。
この美しく心を打つ写真をどう世の中にお披露目するか、世界へ伝えていくのか、これが私たちの目下の課題である。来春以降にはいくつかの会場にて大規模な写真展を開催すべく準備を進めている。その先は「錦鯉写真集」の出版をスタートとして、様々な日本の工芸品等とのコラボも考えている。そしてそれは世界へ拡散していくことに間違いないと確信している。

Photography by Masaaki Miyazawa

宮澤正明  Masaaki Miyazawa 宮澤正明  Masaaki Miyazawa

Profile

宮澤正明  Masaaki Miyazawa

写真家・映画監督・ビジュアルディレクター。1960 年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。1985年に赤外線フィルムを使用した処女作「夢十夜」でニューヨークICPインフィニティアワード新人賞。2014年伊勢市観光ポスターにて日本観光ポスターコンクール総務大臣賞。2005年伊勢神宮第62 回式年遷宮の正式記録写真家として活動。他にも出雲大社大遷宮、阿修羅像で有名な奈良興福寺、春日大社など全国の神社仏閣を撮影。また映像作家として、伊勢神宮の森をテーマにしたドキュメンタリー映画『うみやまあひだ~伊勢神宮の森から響くメッセージ~』を初監督し、2015年マドリード国際映画祭にて外国語ドキュメンタリー部門最優秀作品賞他の2冠に輝く。その他広告、PV、CM、エディトリアル、ファッションの分野でも幅広く活動。

 

平田静子 Shizuko Hirata 平田静子 Shizuko Hirata

Profile

平田静子 Shizuko Hirata

ヒラタワークス代表取締役、出版プロデューサー。1969年株式会社フジテレビジョン入社。1984年株式会社扶桑社へ出向し、宣伝部や書籍編集部で編集長として活躍。1994年雑誌CAZ編集長などを経て、同社執行役員、取締役、常務取締役などを歴任。2000年「チーズはどこに消えた?」を出版プロデュースし、販売累計400万部の大ヒットとなる。「日経ウーマン」主催のウーマン・オブ・ザ・イヤーの部門賞受賞。2010年株式会社扶桑社を退職し、同年にヒラタワークスを設立。2016年株式会社サニーサイドアップキャリア(人材ビジネス)の代表取締役社長に就任し、2020年退任。2020年より明治大学評議員。

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