2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、オペラ界でもワールドクラスのスターを揃えた大作の上演が決定している。まずは2019年7月にプッチーニ作曲「トゥーランドット」、2020年6月にはワーグナー作曲「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を東京文化会館と新国立劇場など、日本を代表する劇場で上演し、オリンピックイヤーらしい大作で華々しく盛り上げる。
第1弾として上演される「トゥーランドット」は、2019年7月12日(金)から東京文化会館大ホールで3公演、7月18日(木)から新国立劇場オペラパレスで4公演を行う。史上初の両劇場の共同制作となる今作は、バルセロナ・オリンピック開会式の演出を手掛けた前衛パフォーマンス集団「ラ・フーラ・デルス・バウス」の芸術監督であるアレックス・オリエが演出を担当するとあって早くも話題だ。総合プロデュースと指揮は2018年より新国立劇場のオペラ芸術監督であり、2015年よりバルセロナ交響楽団の音楽監督を務めている大野和士。バルセロナ交響楽団が24年ぶりに来日することも楽しみなニュースだろう。


総合プロデュース・指揮は大野和士。世界の名だたる劇場でオペラ作品の指揮を執り、2018年より新国立劇場オペラ芸術監督を務める
「トゥーランドット」といえば、数々のオペラ作品を手掛けたイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニの作品として有名だが、プッチーニ本人はリューの自刃の場面までを書き上げた後、結末を記したスケッチだけを残して亡くなった。そのため、初演バージョンに補足を加えたものなど、演出によって異なるバージョンが存在することで知られる。今回、演出を手がけるのは、壮大な舞台空間を作り上げ、音楽とシンクロしたスペクタクルでオペラファンのみならずアートファンまでをも魅了するアレックス・オリエ。さらに、当代きっての名ソプラノであるイレーネ・テオリンとジェニファー・ウィルソンがトゥーランドットを演じるとあって注目の舞台となることは間違いない。


24年ぶりに来日するバルセロナ交響楽団©May Zircus
東京文化会館、新国立劇場の公演後は、びわ湖ホール、札幌文化芸術劇場での上演も決まっている。日本を代表する劇場が、世界で活躍する才能を集めて作り上げる夢の舞台。オリンピックに沸く日本、そして東京だからこそ実現する極上のパフォーミングアートに酔いしれたい。
◆「オペラ夏の祭典2019-20Japan⇔Tokyo⇔World」トゥーランドット
東京文化会館大ホール
2019年7月12日(金)・13日(土)・14日(日)
新国立劇場オペラパレス
2019年7月18日(木)・20日(土)・21日(日)・22日(月)
びわ湖ホール大ホール
2019年7月27日(土)・28日(日)
札幌文化芸術劇場hitaru
2019年8月3日(土)・4日(日)
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